住まいる家事

家事・子育て・学校生活・趣味に関して綴っていくブログ

30代子持ち主婦が調理師専門学校へ行くと決めた理由

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大人になってから学校へ通うなんて、私には一生縁のない話だと思っていました。

1年前までは。

 

私の子供は二人とも小学生です。

そして、核家族でお互いの両親からは助けが得られにく環境にいます。

お金に余裕があるお金持ちでもありません。

それでも私は今このタイミングで調理師専門学校に通うことを決めました。

その決断に至った理由をお話します。

秀でたものが無い劣等感

私は秀でた能力がないことがコンプレックスでした。

一つの道を極めている人がかっこよく見えて憧れをもっていましたが、

自分にはそれが一切なかったのです。…

 

『幸せな結婚生活を築くこと』が母親が引いた人生のレールだったため、

短大で十分という母の方針に従い、なりたい職業も大きな志も無かったので、

私は結婚後に役立ちそうな生活学科で食生活について学んだだけでした。

 

でも、今思えばそれが調理の道へ進むための礎だったのかもしれません。

ある時、仕事で初めてキッチンのパートを経験してから自分には調理の仕事が

向いていることに気づきました。

 

調理が苦手だったから、キッチンの仕事で少しでも克服しようと始めたことがきっかけだったのですが、驚くほど『調理の仕事』と『自分の体』がマッチングしたので、趣味としては合わないけど仕事としてはバッチリ合うという相性がこの世に存在することを初めて知りました。

まるで男女の体の相性みたいな…心ではなく肌が合うという感覚ですかね。

 

仕事にするなら調理の道しかないと思った時、

頭に浮かんだのは調理師という資格でした。

 

しかし、調理師の資格が欲しいと思ったところで、

「ください」と言って簡単にもらえるものでもありません。

一応国家資格ですから…。

何もせず待っているだけで手に入れられるものではないのは当たり前でした。

 

変わりたいのに変われない

調理師の資格を得たい。

そう思っても行動に移すことがなかなかできませんでした。

 

できたらやりたいけど…

もうこんな年齢だし… 

子供がまだ小さいし…

時間がないし…

お金に余裕があるわけでもないし…

 

など、様々な理由があって踏み出せずにいること

 

皆さんにもありませんか?

 

私も現実を見たら『今は無理だな』と諦めモードになっていました。

自分の心の奥底ではやりたいと思っていることがあっても、

 

 

失敗したらどうしよう、

途中で嫌になったらどうしよう、

 問題が起きたらどうしよう、

と、ネガティブに考えて『今のままでいる』という選択をずっと取り続けてきました。

 

自分が行動しなければ決して叶わない理想の未来をいつも夢見ながら

環境のせいにして一切行動せずにいました。

 

ずっと劣等感を抱え続ける道を自ら選び続けていたんです。

私は失敗することを恐れて行動することができない臆病者でした。

 

でも、その考えに終止符が打たれることになります。

 

行動を起こす

「やりたいことがあるなら今やろう」

と、偉人たちはよく言いますよね。

 

行動力こそ全てだと皆口をそろえて発言します。

それが正しいことは耳が痛いほどわかっているけど、

バンジージャンプを飛べと言われてから3秒以内に飛べるかと言われたら

慣れている人でない限りほぼ無理ですよね。

 

行動しろと言われてすぐに行動できる人は、

行動することに慣れている人だと思うんです。

 

しかし、私は慣れていなかった。

 

どうすれば行動力のある人間になれるかを

長い時間考え続けました。…

 

でも、結局答えは一つしかありませんでした。

 

『まず動く』

 

本当にこれしかなかったのです。

進むにはまず動くしかない。

 

それは”いつか”ではなく”今”。

数年後も生きていられる保障も保険もありません。

 

だからこそ、

目的があるなら一日でも早く果たせる道を進み始めるしかない。

 

それでも、…一歩を踏み出すことが怖かったです。

しかし、

自分は残りの人生、『やりたかったけどやれなかったなぁ』と死ぬまでずっと思い続ける毎日を歩んでいくのだろうかと思ったらそちらの方がずっと怖く感じました。

 

劣等感と生涯を共にする運命を変えるために思い切って私は学校の願書を勢いで取り寄せました。

その一つの行動が0を1にした瞬間でした。

たったこれだけで私の中で確実に大きな変化が起き始めたのです。

 

異常なまでの緊張症

願書を書くまではそこまでハードルは高くないです。

しかし、その願書を送るとなると一気に大きな覚悟を求められます。

門の前までいくのはできるけど叩くとなると緊張は倍増です。

 

私は人並み以上に激しく緊張してしまうコンプレックスも抱えていたからです。

赤面症に声の震え、大量の冷や汗…

通常の緊張を3倍にしたような症状で、

人前で何かを発表する時なんて命を狙われてるかのような緊張の仕方です。

 

願書を送るということは、当然、

試験や面接もその先にあるわけです。

 

それが最も私にとって高い壁でした。

私の場合は寿命を5年は縮める覚悟で挑まなければならないのです。

 

でも書いた願書を破って捨てたらまた何も変わらない劣等感と共に生きていく毎日に戻るだけ…そう思うと引き返す気にはなりませんでした。

 

門を叩いて試験や面接という”試練”を受けたら門の向こう側へ行ける。

 

調理師への切符を手に入れることができるんだ と。

 

その希望を胸に、極度の緊張症と共に試験と面接を受けました。

 

試験当日の一週間前から食事が喉を通らなくなるほどの私が

冷や汗と吐き気に耐えながら試験と面接を受けたのです。

 

終わった後の解放感は言葉にならないほどのものでした。

逃げなかった自分を誇りに感じました。

感動で涙か出るほどに。…

 

結果は合格

 

無事に入学できることが決まり、その結果が私に大きな自信を与えてくれました。

 

 

独学ではなく学校にしたワケ

独学の場合、調理の仕事を二年間続けて勤務日数/時間の条件を満たしていれば受験資格が得られて、試験に合格すれば調理師の資格が取得できます。

 

お金を稼げるし自分のペースで勉強していけるので、子供がまだ小さいうちは一般的に考えたら独学でいくのがベストなのかもしれません。

私もその道で行こうか迷いましたし、学校の試験や面接を避けて通れるなら当然その方が自分としてはよかったです。

 

でも、週4で6時間を二年間で達成できるか分からないし、受験資格を得て試験を受けても一発で合格できるかも分からない。

試験は年に一度しかないため、もし落ちたらまた一年後となってしまう。

それなら一年間専門学校に行って卒業と同時に資格をゲットした方が早くて確実だと思いました。

そして何よりも全ての分野の調理技術をしっかりと基礎から学べるので。

 

でも、それは建て前で学校を選んだのには一つの夢があったからです。

 

もちろん資格を得て調理師資格を活かして働きたいというのも目的の一つですが、

一番の目的は『再び学校生活を送る』ためでした。

 

教室で講師から直接学び、指導を受け、同じ志を持つたくさんの仲間と出会うために学校に通いたいたかったんです。

 

もう一度、学校生活を送って新しい友達を作りたかった。

 

調理師専門学校の一年過程は社会人が多いので、

自分と同じ年頃の人や年上や年下、様々なバックグラウンドを持つ人達と直接関わり合える環境に行って刺激を受けたかった。

 

これが学校を選んだ正直な理由です。

 

学校でしか得られないたくさんの宝がきっとあります。

生涯思い出に強く残る輝いた一年間になると確信しています。

 

たった一歩が私の未来を大きく変えました。

 

私のようにやりたいことがあっても年齢や環境のせいにしてずっと変われずに劣等感を抱えている人は、今、理想の未来に向かって共に歩み初めてみませんか?🌼